「扇子を持って、夏の香を味わおうよ。」
この言葉を冠に、年々暑くなっている夏を、日本らしくすてきに過ごしませんかと呼びかけ、2010年は沖縄・浜松・長野で地域ブログポータルを展開する3都市が手を上げました。
そもそも扇子は8世紀頃、日本で生まれたと言われています。
平安時代には贈答や儀礼など、コミュニケーションの道具としても使われてきました。
また、扇面に描かれる意匠や、骨組み部分の細工意匠など、格式を持つもの、神事に使われるものや、ファッションとして持たれるものなど様々な用途に広がっています。
骨組みに竹・木を使い、扇面には和紙を用いる伝統的な造りは、竹林の活用など里山の維持にも一役買っていたと考えられます。
これこそ、日本版の「エコ」の姿です。
扇子を通して、海外からいらっしゃるお客様にも、日本の文化を見て頂き、日本のエコの原点を知って頂きましょう。
イベントは、夏の夕暮れ時、3会場で同じ音楽を聞きながら、同じお香(アロマキャンドル等)を焚き、扇子で扇ぎ、穏やかな気持で、心の平和を離れた地域の人たちと共有する時間を過ごそういう取り組みです。